おんおみおの図

おんおみおと図

自分について考える~その27~

  • このブログの説明は、過去記事『おんおみおの図』に書いてあります。

on-omiotsuke.hatenablog.com

 

今回の図について

今回は、図を3種類 載せています。

  1. おんおみおの中にある「様々な自分」を眺める
  2. おんおみおの 休養と環境
  3. おんおみおの 感覚や感情

という内容の図を、載せています。

 

おんおみおの中にある「様々な自分」を眺める

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(図1の中にある誤字の訂正:×→仰うつな自分、○→抑うつな自分)

 

本『自閉症 もうひとつの見方 ー「自分自身」になるために』を読んで、この図を描きたくなった

以前私は、本『自閉症 もうひとつの見方 ー「自分自身」になるために』という本を読みました。この本の中では、著者が今までに関わってきた様々な人達のことや、その人達との記憶、関わりなどについて、敬意を持って書かれているように、私は感じました。

この本を読んでいくにつれて、私は、「自分の中の、様々な自分(様々な部分や側面など)を、『良い』『悪い』で測らずに、自分の中に『ある』ものと考えたい。」と考えるようになりました。そう考えて、この図を描きました。

 

本についての情報は、下記の通りです。

本『自閉症 もうひとつの見方 ー「自分自身」になるために』

(著者:バリー・M・プリザント、トム・フィールズ-マイヤー

監役者:長崎 勤

訳者:吉田 仰希、深澤 雄紀、香野 毅、仲野 真史、浅野 愛子、有吉 未佳

出版社:福村出版)

 

様々な自分:不安や恐怖を抱く自分

自分の中にある「様々な自分」には、「不安や恐怖を抱く自分」というものがあります。この自分は、だいたいどんな時にでもいて、条件によっては、とても大きくなったり、小さくなったりします。

この自分が大きくなりやすい条件は、「自分が知らない物事に関わることになった時」です。知らない人に会うことになったり、知らない場所に行くことになったり、知らないシステムを使うことになったりした時、この自分が大きくなります。この他の条件では、「自分の習慣的行動とは違う行動をすること」や、「見通しが立たない状況の中にいること」などでも、この自分が大きくなります。

この自分が大きくなると、ソワソワしたり、悲観的なことを考えやすくなります。あと、後述する「抑うつな自分」と一緒にあると、大きくなりやすいです。

この自分が小さくなりやすい条件は、「知らない物事に実際に関わってみること」です。基本的に、少しずつ関わっていきます。この他の条件では、「自分がこれから行なうことについて、リストアップしてみること」や、「長く見て見通しが立たない状況なら、間近を見て見通しが立っている部分を確認してみる」などでも、この自分が小さくなります。

 

様々な自分:抑うつな自分

 この自分は、条件によっては、とても大きくなったり、感じ取れないほど小さくなったりします。

この自分が大きくなりやすい条件は、「気圧が大きく変化する時(低気圧の時)」、「疲れが蓄積している時」、「月経前の時」、「睡眠が不十分な時」など、様々な条件下で、この自分は大きくなります。

この自分が大きくなると、気分が落ち込んだり、気力や意欲が低下したり、体の動きが鈍くなったり、集中力や判断力が低下したりと、様々な状態になります。また、「不安や恐怖を抱く自分」が大きくなったりします。

この自分が小さくなりやすい条件は、「かかりつけの精神科医から処方された薬を飲むこと」、「休憩や休養をとること」、「自分の楽しめることをすること」などです。

 

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(図2の中にある誤字の訂正:×→仰うつな自分、○→抑うつな自分)

 

様々な自分:他人と比べる自分

 この自分は、他人の事を考える時にあって、大きくなったり小さくなったりします。

この自分が大きくなりやすい条件は、「他人と直接会った時」や、「SNSなどで、他人の情報を見たりした時」などです。あと、「抑うつな自分」と一緒にあると、大きくなりやすいです。

この自分が大きくなった時、「特定の他人や、自分の空想上の他人」と自分を比べて、「自分が劣っている」と思い、落ち込み始めます。また、「不安や恐怖を抱く自分」が大きくなったりします。

この自分が小さくなりやすい条件は、「『自分ができること』や『自分がやりたいこと』を確認して、それらを実行していくこと」や、「紙に書き出すなどして、頭の整理をすること」です。また、「自分が比べているのは、自分が生成した『空想の他人』である。自分は、自分の空想を見て落ち込んでいるのだ、と確認すること」でも、この自分が小さくなることがあります。

 

様々な自分:空想を自動生成する自分

 この自分は、だいたいどんな時にでもいて、条件によっては、大きくなったり、小さくなったりします。

この自分が大きくなりやすい条件は、「疲れが蓄積している時」や、「月経前の時」などです。

この自分が大きくなると、自分の意思とは関係なく、他人の考えや周りの状況についての、悲観的な空想を生成し始めます。悲観的な空想とは、例えば、「この他人は、私の意見に対して、ガッカリしている」とか、「ここは、私のことを歓迎しない場所だ」といったものです。このような悲観的な空想は、「不安や恐怖を抱く自分」や、「抑うつな自分」、「他人と比べる自分」を大きくしたりします。

この自分が大きくなりにくい条件は、「『これは自動生成された空想だ』と自分で認識し、そのうえで、今の自分の実際の状況を確認すること」です。

 

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(図3の中にある誤字の訂正:×→仰うつな自分、○→抑うつな自分)

 

様々な自分:頭の整理が好きな自分

この自分は、「不安や恐怖を抱く自分」、「抑うつな自分」、「他人と比べる自分」、「空想を自動生成する自分」、が存在する時に、よくあります。

この自分は、自分自身のことに関して「なぜ?」と問うたり、自分の状況、認知、感情、行動などを分類していくのが好きです。あと、自分自身のことに関して、考えを広げていくのも好きですし、図を描くのも好きです。

この自分が大きくなりやすい条件は、「頭の整理を実行している時」です。

この自分が大きくなりにくい条件は、「空腹時や、体調が悪い時」です。この場合は、頭の整理をする前に、食べ物を食べたり、体を休めたりします。

この自分は、「不安や恐怖を抱く自分」、「抑うつな自分」、「他人と比べる自分」、「空想を自動生成する自分」を小さくします。

 

様々な自分:ひとりで楽しむ自分

この自分は、だいたいどんな時にでもあって、大きくなったり小さくなったりします。

この自分が大きくなりやすい条件は、「疲れている時」、「のんびりしたい時」、「自分だけで楽しみたい物事がある時」などです。この自分が大きくなっている時、自分は落ち着きを抱きます。

この自分が小さくなりやすい条件は、「他人と関わる時」などです。

この自分は、自分の休憩や休養の時に、役立つこともあります。

 

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(図4の中にある誤字の訂正:×→仰うつな自分、○→抑うつな自分)

 

様々な自分:強迫的な自分

この自分は、様々な自分に対して、「~しなければ」と思い始めます。例えば、「不安や恐怖を抱く自分」に対して、「不安や恐怖を無くすために、▽▽しなければ」と思い始めたり、「抑うつな自分」に対して、「今の状況を抜け出さなければ」と思い始めたりします。

この自分が大きくなると、「不安や恐怖を抱く自分」、「抑うつな自分」、「他人と比べる自分」、「空想を自動生成する自分」は、大きくなりやすいです。

また、この自分が大きくなると、「ひとりで楽しむ自分」は小さくなりやすいです。

この自分の働きによって、「頭の整理が好きな自分」は、混乱することがあります。なぜなら、自分がやりたいから頭の整理を行なっているのか、強迫的な思いから頭の整理を行なっているのか、分かりづらくなることがあるからです。

この自分が大きくなりやすい条件は、「疲れが蓄積している時」、「『抑うつな自分』と一緒にある時」です。

この自分が小さくなりやすい条件は、「休憩や休養をとること」です。

 

様々な自分は、自分の中に「ある」もの

以上、様々な自分を図に描いてきましたが、これらの自分は、どれかが「良い」「悪い」というものではなく、自分の中に「ある」ものであると、私は捉えます。

 

 おんおみおの 休養と環境

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自分に合った環境で、休養をとる

私には、私の「休養に合った環境」があります。

  • 自分がリラックスできる環境
  • リフレッシュできる環境
  • 不快感が少ない環境

といった環境です。

具体的にはどんな環境のことなのかも、図に描いてみました。

 

自分の好きな美術館

この美術館は、平日に比較的人が少ないので、自分がリラックスできる環境になっています。

さらに、イヤーマフをつけることが可能であればつけます。これで、作品を見ることに、より集中することができます。

美術館を歩いてまわることで、体を動かしてリフレッシュすることもできます。

美術館に人が多いと、人の音や動きが耳と目に入ってきて疲れやすくなるため、あまり休養にはなりません。

 

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山や川、鳥、虫などが眺められる場所

私は、山や川、鳥、虫、その他の動物、人工物などを眺めることが好きです。

それらを眺めて時間を過ごすと、楽しみを抱きます。

屋外で眺める時には、夏には日焼け対策と熱中症対策をして、冬には防寒対策をする必要があります。

屋外にでかける前に、その日の気温や湿度、天気などを確認して、着る服を決めたり、持って行くものを決めます。

屋外を移動中や、移動した先で、自分の苦手な音が聞こえるかもしれないので、イヤーマフか、ノイズキャンセリング機能付きヘッドホンも持って行きます。

 

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自分が好きな食べ物屋さん

この食べ物屋さんは、平日に比較的人が少ないので、平日に利用します。それでも、多くのお客さんがいるので、イヤーマフか、ノイズキャンセリング機能付きヘッドホンを持って行きます。

私は、食べ物屋さんの座席に間仕切りがないと、落ち着いて食事しづらく、食べ物を味わって楽しむことができません。自分が好きな食べ物屋さんには、座席に間仕切りがあるので、リラックスして、自分のペースで食事することができます。

 

 おんおみおの 感覚や感情

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自分の感覚や感情を探すのは、時間がかかる

私は、今自分がおかれている状況に関しての、自分の感覚や感情を、その時その場で探すことが難しいです。なぜなら、私は、その時その場では、他人への対応で頭の中がいっぱいいっぱいになっていたり、その時その場を乗り切るので頭がいっぱいいっぱいになっていて、自分の感覚や感情を探す余裕が全く無くなっているか、余裕が少なくなっているからです。

自分の感覚や感情を探す余裕はなくても、その時その場で感覚や感情は確かに抱いているので、それらが探されないまま頭の中に残り続けます。探されずに頭の中で残った感覚や感情は、「モヤモヤ」や、「なんだか嫌な感じ」といったものとなって、自分にまとわり続けます。

そして数時間後や数日、数ヶ月後になって、過去の「その時その場」を思い出して、自分にまとわり続ける「モヤモヤ」や「なんだか嫌な感じ」と合わせて眺めた時に、「あの時あの場で、私は●●といった感覚や、☆☆といった感情を抱いていたのかもしれない。」と、自分の感覚や感情を探すことができ始めます。

 

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「その時その場」で、自分の感覚や感情を探せた時はどうするか

もし私が、その時その場で、自分の感覚や感情を探し、見つけることができた時、どのように行動するかを考えました。(これができる確率は低いかもしれませんが、すぐに自分の感覚や感情を探せた時のこともシミュレーションしておきたいのです。)

この場合、他人の発言などで感覚や感情を抱いた時は、可能であれば、その感覚や感情を安全に相手に伝えます。そのうえで、「その発言は今後、私に対してして欲しくない」や、「その表現は、私に対しては控えて欲しい」など、相手に対してどう行動して欲しいかを提示します。もちろん、相手が今後どういった行動をとるかは、相手が決めることです。なので、相手が自分の要望どおりに動かなかったとしても、「どうして私の言うことをきかないのか」と怒る必要はありません。

自分と相手とで、お互いの感覚や感情、考えなどの情報を出し合って、お互いにやりとりのしやすい環境を作っていきたいと、私は考えています。

 

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 後になって、「あの時あの場」の自分の感覚や感情を探し始めた時はどうするか

後になって、自分の感覚や感情を探し始めた時は、まず、紙に書き出すなどして自分の頭の整理をしていきます。そうやって頭の整理をして見つけた自分の「あの時あの場」の感覚や感情を眺め、受け止めます。

その後、「あの時あの場」で関わった他人との、今後の関わり方を考えます。その他人と関わった時、高い確率で「モヤモヤ」や、「なんだか嫌な感じ」がまとわりつくようだったら、その他人と会う時は、随時自分の感覚や感情に注目してみたり、その他人から距離をとったりなど、対処を考えていきます。

 

今回はここまで

長い記事になりました。