おんおみおのまんが
今回の記事について
今回は、「おんおみおのまんが」を載せています。
このまんがの、文章のみでの説明も、記事に書いていきます。
おんおみおのまんが
- このまんがはは、おんおみおの頭の整理のためのものです。
- おんおみおが物心ついてから現在までの、自分の頭の中について思い返し、まとめています。
- まんがの長さは、【1】~【4】まであります。
【1】頭の中の嵐(おんおみお:物心ついた頃~15歳)
【1】-①頭の中には、嵐のようなものがあった
おんおみおの頭の中には、物心ついた頃から、嵐のようなものが吹き荒れていた。
例えば、私と母とでショッピングモールに出かけた時、私の頭の中は、ショッピングモールにあふれる音や光がうずまき、さらに、自分の感情や考えがそのうずまきに加わっていた。
どんなにショッピングモールに行くのが楽しみでも、母と一緒に外出するのが楽しみでも、頭の中の嵐が、私の余裕を無くさせた。
頭の中の嵐で、気持ちに余裕が無くなったおんおみおは、ショッピングモールをあまり楽しめなかったし、母との外出もあまり楽しめなかった。
母に話しかけられても、ピリピリとした返事をしてしまうことが多かった。
例えば、母がなにげなくこう聞いてくる。「おんおみお、パン屋さんに行ったら、何を買う?」
すると、余裕の無くなった私はこう答える。「なんでもいい。」
そして私は、母より先にスタスタと歩いて行ってしまう。
こういうことが多かった。
今思えばこの嵐は、外からの刺激と、自分の感情や考えが、ゴチャゴチャ混ざったものだと気づけるが、当時のおんおみおは気づかなかった。
おんおみおの頭の中には嵐が吹き荒れ、自分のことも、他人のことも、とらえるのが難しかった。
おんおみおは嵐に押され、足をとられ、なされるがままだった。
この状態が、物心ついてから、15歳ごろまで続く。
ミニコーナー
「どこから?なにから?オノマトペ」
このコーナーでは、前回のまんがのショッピングモールで、おんおみおの頭の中にあったオノマトペについて、説明します。
ゴォォォォォォ
- ショッピングモールに反響する空調の音や、人々のざわめきの音を、オノマトペにしました。
ドゥン、ドゥン、ドゥン
- 各店舗から聞こえてくるBGMを、オノマトペにしました。
ピーンポーンパーンポーン
- ショッピングモール全体に流れるアナウンスの音を、オノマトペにしました。
テレレー、レレレレー
- ショッピングモール全体に流れるBGMを、オノマトペにしました。
がや、がや、がや
- 人々がしゃべる音を、オノマトペにしました。
ピカ、ピカ、ピカ
- ショッピングモールの電灯の光や、キラキラとした店の装飾に反射する光を、オノマトペにしました。
「おんおみおの、音や光の感じ方」
このコーナーでは、おんおみおが日頃、音や光をどう感じているかを、説明します。
音の感じ方
- 人の音に、嫌悪感を抱くことが多いです。
- 例えば、咳の音や、足音、ものを食べる音や、呼吸の音などです。
- 疲れている時は、自分の声が耳に響いて、うるさく感じる時もあります。
- 鼓膜が、ビリビリとするのを感じます。
光の感じ方
- 日光や、電灯の光が、鋭く目に突き刺さるように感じます。
- 疲れている時は、特にそう感じます。
- 「光が目に突き刺さる感覚」から、目の周りや、頭が痛くなることもあります。
【1】-②おんおみおと、他害
おんおみおは、物心ついた頃から15歳頃まで、他害を行なっていた。
例えば、私が中学生の頃、同級生が私に抱きついてきたとき、私はその同級生を突き飛ばした。
突き飛ばされた同級生は、床に尻餅をついた。
私は、その同級生を、黙って見下ろしていた。
おんおみおの他害は、肉体的なものや精神的なものなど、様々だった。
例をあげると、10歳から12歳の頃には、同級生を追いかけて叩いたり、10歳から15歳の頃には、他人に怒鳴ったりした。
私が他害を行なう前には、そのきっかけとなる出来事があった。
先ほどの例でいうと、同級生を追いかけて叩く前には、その同級生に、授業中話しかけられたり、腕を触られたりした。
他人を怒鳴る前には、その他人に、後ろから背中を軽く押されて、驚かされたりした。
それらの出来事から、私の中には、感情や考えが出てきていた。
しかし、その感情や考えは、自分で気づく前に、頭の中の嵐にのまれていった。
自分の感情や考えに気づかず、頭の中の嵐にも対処できない。
私はそんな中で、他害をすることによって、自分を守ったり、安心しようとしたのだと思う。
他人の気持ちを考えることは、あまりなかった。
自分の目の前で他人が泣いていても、「面倒だな」などと思うことはあったが、他人の気持ちや考えについて想像することは、ほとんどしなかった。
※ここから先の説明は、おんおみおの、他害に対しての考えを書いたものです。
- まず、私は、現在、「他害はしていいもの」とは考えていません。
- そして、自分の気持ちに気づき、他害ではない方法で、対処していける状態が、望ましいと考えています。
ミニコーナー
「歩いている時、何を見る?」
このコーナーでは、おんおみおの、7歳から12歳頃と、現在の、歩くときに見ているものについて、説明します。
7~12歳頃、歩くときに見ていたもの
- この頃は、基本的に、自分の足もとと、その周りを見ていました。
- 具体的に何を見ていたかというと、自分のつま先をはじめとする、自分の体や、自分の足もとの道に生えている、植物などを見ていました。
- 足もとを見ていたので、道のデコボコに気づきやすく、つまずきにくかったです。
現在、歩くときに見ているもの
- 現在では、進行方向や、左右、上下など、あちこちを見ています。
- 具体的に何を見ているかというと、私が7歳から12歳頃に見ていたものと、それに加えて、鳥や犬、虫などの動物を見たりしています。
- あちこちを見て、自分の好きな刺激が得られて、楽しいです。
「おんおみおの、苦手なこと、好きなこと~他人といる時編~」
このコーナーでは、おんおみおが、他人といる時に感じる、苦手なことと、好きなことを、説明します。
苦手なこと
- 私は、他人に顔を近づけられるのが苦手です。
- 加えて私は、他人に触られるのが苦手です。触るというのは、手をにぎったり、頭をなでたり、体が接触する事はだいたい苦手です。
- 他人がなんのことわりもなく、私に触ってきた時には、特に不快感をいだきます。
好きなこと
- 私は、他人と共通の「好きなこと」について、話し合うのが好きです。
- 例えば、アニメの話や、ビデオゲームの話などです。
- 加えて私は、他人と一緒にビデオゲームをするのが好きです。
- ビデオゲームでなくても、アナログゲームを他人とするのも好きです。
【1】-③おんおみおと、自分の感覚
おんおみおは、自分の不快感や苦手さに気づきにくかった。
私がショッピングモールに行った時のことを例にとって説明する。
ショッピングモールに行った私は、光や音、たくさんの人といった刺激をうけて、不快感をいだいたり、疲れたりする。
しかし、自分の不快感などに気づきにくい私は、光や音や人から刺激をうけていることに気づかなかったし、それで不快感をいだいたり、疲れているということを自覚できなかった。
結果、対処のしようのないイライラが出てきていた。
話はかわり、私は、不快感や苦手さ以外にも、とらえづらい感覚があった。
好きや、できるといった感覚である。
おんおみおは、絵を描くことが好きだ。
それとは別に、中学校では、だいたいの科目で好成績だった。
しかし、私は自分の好きや、できるという感覚を信用できなかった。
自分の中で、次のような考えのつながりがあったのだ。
まず、「私より絵が描ける人はいるし、私より勉強ができる人はいる。」という考え
次に、「だから、私の好きや、できるは、本物ではない。」という考え
そして、「もっと勉強せねば、好成績をとり続けねば。」という考えへとつながっていった。
私は、自分の好きや、できるという感覚が信じられず、自分の感覚の判断基準を、自分とは別の所に求めていった。
これら自分の感覚の気づきにくさやとらえづらさを、「頭の中の嵐」で表現するとこうなる。
頭の中の嵐がない状態だと、自分の傷つき具合や、自分の持っているものなどに気づきやすいかもしれない。
頭の中の嵐がある状態だと、自分の傷つき具合や持っているものを、即座に確認するのが難しくなるといった感じだ。
ミニコーナー
「おんおみおの、苦手なこと、好きなこと~ひとりでいる時編~」
このコーナーでは、おんおみおがひとりでいるときに感じる、苦手なことと、好きなことを説明します。
おんおみおにとって、ひとりでいる時間は大切です。
苦手なこと
- 私は、何もしないでいることが苦手です。
- ソワソワして、リラックスしにくいです。
- 次に、イヤーマフなしで外出することが苦手です。
- 自分の苦手な音が次々と聞こえてきて、外出が楽しめません。
好きなこと
- まず、ビデオゲームをすることが好きです。
- ゲームに集中できるように、ノイズキャンセリング機能つきヘッドホンをつけて、ゲームをします。
- 次に、動物や植物、人工物、山や川などを眺めることが好きです。
- 時間帯や季節によって見られるものが違ってきたりするので、楽しいです。
「気づきにくい、とらえづらい、おんおみおの感覚」
このコーナーでは、不快感、苦手さ、好き、できる以外の、気づきづらい、とらえづらい、おんおみおの感覚について、説明します。
疲れに気づきにくい
自分の疲れに気づかずに、休むことをせずに作業を続けて、ある時急に気分が落ち込み、いろいろなことができなくなってしまうことが過去にありました。
寒いという感覚に気づきにくい
特に、春や秋に気づかないことが多いです。
寒いということに気づかずに、半袖のTシャツなどを着て生活していて、睡眠の質が落ちたり、やる気が出にくくなったりします。
そして、Tシャツから、あたたかい服に着替えて初めて、「自分は寒かったのか」と気づくことがあります。
寒いという感覚に気づきにくいのとは別に、私は涼しい格好をするのが好きなので、春や秋の時期は、どんな服装にすれば自分がすごしやすいのか考えるのが難しいです。
休憩4コマまんが、おんおみおと母
この4コマまんがは、私の、母との思い出を4コマまんがにしたものです。
自分の息抜きのために、このまんがを描いています。
「母と耳コピ」(おんおみお:8歳~10歳)
1コマ目:自宅にて、母が座卓の前に座り、電子ピアノの鍵盤をたたきながら、紙になにかかきとめている。その様子を、おんおみおが見つける。
2コマ目:母がおんおみおの存在に気づき、「あ、ねーねー、おんおみお」と声をかける。
3コマ目:母はおんおみおに向かって、自分がかきとめていた紙を見せてこう言う、「かあさん、アニメの曲を聞いて、ドレミで書いてみた!」
おんおみおは「おー」と、感嘆の声をあげる。
4コマ目:おんおみおは母の隣に座りながら、「リコーダーで吹いてみよっと」と言う。片手にはリコーダーを持っている。
母は、「吹いてみてー」と言いながら、座卓のなかほどに置いてある電子ピアノを、座卓の隅に移動させる。
「母とアニメ」(おんおみお:15歳頃)
1コマ目:自宅にて、おんおみおが床に座って、テレビを見ている。
そこへ母がやってきて、「何見てるの?」とおんおみおに言ってくる。
おんおみおは、「アニメ」と母に答える。
2コマ目:母は、おんおみおの隣に座って、おんおみおの見ているアニメを見始める。
3コマ目:母もおんおみおも、アニメを見るのに集中している。
4コマ目:母は、ビデオデッキのリモコンと、新聞のテレビ欄を取り出してこう言う、「かあさんコレ好きだわ。来週のぶん録画する。」
【2】「自分」というのが分からない(おんおみお:16歳~22歳)
【2】-①「将来」とは何か?
高校に入って、おんおみおは、自分の将来について考えなくてはと思い始めた。
おんおみおには、将来やりたいことや、なりたいものがなかった。
そもそも、「将来」とか、「自分のこれから」というイメージが、おんおみおにはほとんどなかった。
おんおみおは、自分の将来について考えるために、高校に置いてある、大学のパンフレットや、いろんな仕事が載っている本などを見てみた。
しかし、おんおみおは、進学や就職について、自分でうまくイメージができなかった。
おんおみおにとって、自分の頭の中でイメージができないということは、不安をいだく原因になる。
不安は、おんおみおの頭の中で自動的に量産されて、そこからさらに不安や恐怖、焦りといった感情をいだくようになる。
「私はこれからどうすればいいのだろう?」という不安から、「将来のことについて考えなければ」という思いが自動的に出てきて、さらに、「私が大学や専門学校や職場で、ついていけるはずがない」という思いが自動的に出てくる。
それらの自動的に出てきた思いに対しても、不安や恐怖、焦りをいだくようになる。
こうして、おんおみおの不安や恐怖、焦りといった感情は、どんどんと大きくなっていくのである。
おんおみおは、自分のいだいている不安や恐怖や焦りから意識をそらすようにして、勉強をした。
その勉強は、強迫的で、闇雲なものだった。
不安や恐怖や焦りに突き動かされて、積極的に先生に勉強に関しての質問をしに行ったり、学校の勉強合宿に参加したりした。
自分の将来を考えることも、それを投げ出すことも、恐ろしくてできなかった。
自宅では、睡眠時間を削って勉強をした。
朝早く起きて学校へ行き、教室で勉強をした。
自分がイメージできない将来への不安と、強迫的な勉強からくる疲労が大きくなっていった。
どんなに勉強をしても、自分の将来へのイメージは持てなかったし、イメージが持てなければ不安は小さくならなかった。
ふくれあがる不安に恐れ、強迫的な勉強を続けた。
悪循環である。
毎日消えない不安と、疲れきっていく精神に、おんおみおはうんざりしはじめた。
次第におんおみおは、「生きていたくない」と思うようになっていった。
ミニコーナー
「おんおみおと、トースト」
このコーナーでは、おんおみおの好きなトーストの食べかたについて、説明します。
①トーストにマーマレードを塗る食べかた
②チーズトースト
- スライスチーズを食パンにのせて、オーブントースターで焼きます。
- トロトロのチーズが、サクサクのトーストとからみ合うのが好きです。
③納豆トースト
- 納豆をかき混ぜて、トーストの上にのせて食べます。
- 私は、納豆トーストの味も好きだし、ボリュームがあって食べごたえがあるところも好きです。
④チーズ納豆トースト
- 食パンに、納豆とスライスチーズをのせて、オーブントースターで焼いて食べます。
- サクッ、トロッ、ジュワッといった食感が好きです。
「おんおみおと、白ごはん」
このコーナーでは、おんおみおが好きな、白ごはんの食べかたについて、説明します。
①惣菜と一緒に食べる
- 煮物、揚げ物、焼いたものなどの惣菜と一緒に食べます。
- 噛むほどに、惣菜の味と白ごはんの甘味が混ざっていくのが好きです。
②漬物と一緒に食べる
- 浅漬けやらっきょう、キムチなどと一緒に食べます。
- 漬け物の水分やしおみ、酸味で、白ごはんがサラサラと食べられて好きです。
③白ごはんを味噌汁の中に入れて食べる
- 白ごはんも味噌汁も、あたたかいほうが好きです。
- 私は、味噌汁の具を食べた後に、白ごはんを入れるのが好きです。
④白ごはんに納豆と卵黄をかける
- 白ごはんと納豆と卵黄を混ぜて食べます。
- 私は、卵白を入れると水っぽく感じるので、卵黄のみを使うのが好きです。
【2】-②おんおみおと、「母の死」
おんおみおが18歳の時、母が亡くなった。
突然のことだった。
おんおみおは今まで、母と一緒にすごすことで、自分のかかえる問題から目をそむけてきた。
自分のかかえる問題とは、前回のまんがでも取り上げたように、自分の将来についてだったり、それを考えることが難しいこと、考えようとしたら頭の中がこんがらがり、不安や恐怖、焦りなどの感情をいだくといった問題だ。
母が亡くなったことで、そのままでは問題から目をそむけることができなくなった。
おんおみおは、うろたえた。
おんおみおの頭の中では、さまざまな考えや感情が渦巻いた。
自分の高校生活がもうすぐ終わること、勉強をやらなければという強迫的な考え、自分はこれから何をどうして行けばいいのか、そして、不安や恐怖、焦りといった感情が出てきた。
母が亡くなったことで、おんおみおは自分のおかれている家庭環境についても考えざるをえなくなった。
おんおみおは、家庭の中で信頼できる人が母しかいない。
母が亡くなったばかりの当時、おんおみおは家庭を「地獄」だと感じた。
自分の将来について、勉強について、家庭について、さまざまなことが頭の中でゴチャゴチャになっていった。
さまざまな問題が頭の中で渦巻くなか、おんおみおはどのように行動したか。
おんおみおは、さらに多くのことから目をそむけるようになった。
将来について、勉強について目をそむけ、さらには自分で感じることのできた疲れやくるしさ、恐怖などから目をそむけた。
おんおみおは、その時々の目の前にあることだけを、ただただ処理していった。
将来のことを考えることなく、「やらなければいけない」という考えだけで、放課後の自主学習をした。
自分の好きな勉強は何かなどは考えることなく、「やらなければいけない」という考えだけで、問題集をといた。
ミニコーナー
「おんおみおと母~母の好きだったこと~」
このコーナーでは、おんおみおの母が好きだったことについて、説明します。
あくまで、おんおみおが記憶している内容です。
- パソコンで遊べるゲームでは、マインスイーパーと、ソリティアが好きだったように思います。
- 母は真剣な顔つきで、黙々とプレイしていました。
- スーパーファミコンで遊べるゲームでは、パズルゲームが好きだったように思います。
- パズルゲームは、いろいろな種類がありますが、母がよくプレイしていたのは、「テトリス」と、「パネルでポン」というゲームです。
- 「パネルでポン」は私も好きで、よく母と対戦をして楽しんでいました。
②間取り図を眺めること
- 母は、不動産のチラシやフリーペーパーを眺めながら、自分好みの間取りを探すのが好きだったように思います。
- さらに、間取り図に、「ここにはこれがあったらいいな」と、ペンで書き込みをしていました。
「おんおみおと母~よくあったやりとり~」
このコーナーでは、おんおみおと母が、日常でおこなっていたやりとりについて、説明します。
①私がお風呂に入るときのやりとり
- 母が私に、お風呂に入るように呼びかけるのですが、私はなかなか入ろうとせず、気づいたら寝てしまったりしていました。
- 最後には母が怒って、私がやっとお風呂に入るといったやりとりが日常でした。
②私がお風呂から出るときのやりとり
- このやりとりは、私が16歳から17歳の時によくありました。
- 私は、お風呂から出るのも、なかなか行動にうつせませんでした。
- さらに、危険なことに湯船につかりながら寝てしまったりしていました。
- 私がなかなかお風呂から出ないので、最後には母が怒って、私がやっとお風呂から出るといったやりとりが日常でした。
※最後に注意なのですが、入浴中に寝るのはとても危険です。
眠ったまま溺れて、死んでしまう可能性があります。
【2】-③「自分」とは何か?
母の死後、おんおみおはさまざまなことから目を背けた。
自分の進路についてもそうだった。
おんおみおは、高校の担任に勧められるがまま、大学を受験し、入学した。
ひとり暮らしもはじめた。
大学生になったおんおみおは、大学の講義を楽しんだ。
しかし、それらの講義の内容に、興味をいだいたり、「もっと勉強したい」と思うことはなかった。
おんおみおがいだいていたのは、不安や恐怖と言った感情、そして、「単位をとらなければ」といった強迫的な考えだった。
自分は何がやりたいのか。
自分には何ができるのか。
自分は何が苦手なのか。
全くといっていいほど分からなかった。
おんおみおの頭の中では、不安と恐怖と言った感情や、強迫的な考えが渦巻いていた。
その中で、自分がどこにいて、どこへ進んでいるのか、分からなかった。
おんおみおは、「自分」というものが何なのか、分からなかったのである。
ミニコーナー
「おんおみおが楽しいと感じたこと~大学の中と、ひとり暮らしの中編~」
このコーナーでは、おんおみおが、大学の中と、ひとり暮らしの中で、楽しいと感じたこを説明します。
大学の中で楽しいと感じたこと:自分が今まで知らなかった知識や技術にふれること
- 例えば、課題で読んだ絵本が面白かったり、実習で、自分が今まで使ったことのない筆記具を使ったりすることが、楽しかったです。
ひとり暮らしの中で楽しいと感じたこと:自分が今まで見たことがなかった生き物や、風景が眺められること
- 例えば、田んぼの真ん中に生えている木の上に、コサギなどの鳥が、たくさんとまっているところを見るのが楽しかったです。
- あるときは、私が、夜の田んぼのあぜ道を自転車で走っていたら、自分の背後から濃い霧が押し寄せてきて、霧に飲み込まれそうになったことがありました。
- そういった経験も、楽しかったです。
「おんおみおが苦手だったこと~大学の中と、ひとり暮らしの中編~」
このコーナーでは、おんおみおが、大学の中と、ひとり暮らしの中で、苦手だったことを説明します。
大学の中で苦手だったことは:物事に優先順位をつけたり、手加減すること
- 私が通っていた大学では、たくさんの課題がでました。
- それらの課題をこなしていく必要があるのですが、私は、どの課題から手をつければいいか考えるのに苦労しました。
- 加えて、ひとつの課題をやっていると、その課題が、自分の納得のいくできになるまでやめられなくなりがちでした。
- なので、別の課題に移ることも難しかったです。
ひとり暮らしの中で苦手だったことは:布団で寝ること
- 私は、家に持ち帰った課題を、夜遅くまでやっていました。
- そして、課題ができたら、床に寝転がって休憩をしたのですが、寝転がったまま朝まで寝てしまうことが多かったです。
【2】-④抑うつ・強迫的な確認・「生きていたくない」という気持ち
大学生活中、おんおみおのよくうつは、大きくなっていった。
17歳ごろには、「気持ちが落ち込むことが多い」といった状態だったのが、20歳ごろには、「日常的に、気持ちが落ち込んでいる」といった状態だったり、「体や頭が、思ったように動かなかったり、働かない」といった状態になっていた。
そして、さまざまな行動が滞っていった。
例えば、「洗濯された服が無いのに、洗濯する気力が無い。」、「髪や体を洗う気力が無い。」、「大学の課題に手がつけられなくなる。」、「大学の実習で、失敗が多くなる。」といった状態になっていった。
自宅では、強迫的な確認行動が増えていった。
出かける前には、コンセントにプラグがちゃんと刺さっているか、テレビの電源がオフになっているか、蛇口から水が出ていないか、窓やドアにカギがかかっているかなどを、何度も確認してまわった。
確認行動によって、なかなか自宅から出られず、大学の講義に遅れたり、講義を休むようになった。
「生きていたくない」という気持ちも、大きくなっていった。
おんおみおがいだく抑うつは、どんどん大きくなっていき、確認行動は、長く、多くなっていった。
「生きていたくない」という気持ちが、おんおみおの頭の中に、常に存在するようになった。
おんおみおは、大学に行けなくなっていった。
「大学に行き続けたい」とも思わなかった。
おんおみおは、大学を中退した。
【3】自分の観察の始まり(おんおみお:23歳~25歳頃)
【3】-①心療内科通院・カウンセリング
大学を中退したあと、おんおみおは自室で、布団に横になりすごすことがほとんどになった。
おんおみおの大きなよくうつ、確認行動、そして「生きていたくない」という気持ちは、続いていた。
精神的にとてもつらいので、おんおみおは。心療内科に行くことにした。
自宅から近い病院を選んだ。
おんおみおが行った病院では、カウンセリングもやっているということで、カウンセリングもうけることにした。
病院に行き、診察室で医師と向き合ったとき、そして、カウンセリング室でカウンセラーと向き合ったとき、おんおみおは、あることに気づいた。
それは、「自分がいったい、何に対して『つらい』と感じているのか分からない」ということだった。
おんおみおは、自分の体調や、自分が何を感じているのかなどが、あまり分かっていなかったのだ。
病院から帰って、おんおみおは、自室の布団に横になりながら、病院でのことについて考えた。
診察やカウンセリングでは、自分が、何についてつらいと感じていて、何について困っているのかを話したいと、おんおみおは考えた。
そのためには、自分の体調などを自分で覚えておく必要があると考えた。
では、どうやって覚えておくか?
この時おんおみおは、自分の体調を覚えておく手段として、日記を書くことを思いついた。
日記を書くことは面倒くさいと思いつつも、おんおみおは、日記を書くことにした。
この時書いていた日記は、文をつらねて書く形式で、この形式の日記は、長続きしなかった。
ミニコーナー
「おんおみおに合った、日記の書きかた」
このコーナーでは、自分に合った日記の書きかたと、自分に合わない書きかたについて、説明します。
自分に合った書きかた
- 私は、決まった書きかたに従うと、疲れにくく、長続きします。
- そして、箇条書きで書くことで、後で読み返しやすくなります。
- 私は、日記帳の、カレンダー形式になっているマンスリーページに、日記を書きます。
- 書く内容は、「その日の出来事」と、「その時の自分の状態や感情」というふうに、決まっています。
- それぞれ箇条書きにします。
自分に合わない書きかた
- 私は、自由な書きかたで日記を書くと、疲れます。
- そして、文を連ねて書くと、後で読み返したときに、どこの文を読めばいいか分からなくなります。
「おんおみおが好きな動画」
このコーナーでは、おんおみおが好きな動画の一部について、説明します。
①インディーゲーム実況動画
- インディーゲームとは、独立系企業や、小規模の開発チームによって作られた、ビデオゲームのことです。
- そういったインディーゲームをプレイして、実況している動画を視聴するのが好きです。
- 「こんなゲームもあるのか!」と知ってワクワクしたり、「やってみようかな」と思ったりします。
②TRPGリプレイ動画
- TRPGリプレイ動画とは、TRPGのプレイ内容を記録しておいて、その記録をもとに作られた動画のことです。
- 動画投稿者によって、動画の雰囲気が大きく変わってくるのも、私の楽しみのひとつです。
- TRPGの物語を、動画内で表現している動画があったり、TRPGをプレイしている人たちのワイワイとした活気を表現している動画があったりします。
【3】-②自分の感情を眺める
カウンセリングを続けて2年か3年たった頃、おんおみおはカウンセラーに、自分が不快感をいだく音について話した。
おんおみおが、「私は、咳をする音や、食べる音、話す音など、様々な音に不快感をいだく」と言ったら、カウンセラーはその話を共感的に受けとめた。
さらにカウンセラーは、「おんおみおさんのいだく不快感を、0から100で表すなら、さっき言ってくれた音を聞いたときには、どれくらいの数値になりますか?」と質問した。
おんおみおは、時間をかけて数値化をこころみた。
結果、食べる音は、不快感90。咳の音は、不快感80。話す音は、不快感60。となった。
その数値を見て、カウンセラーは、「メッチャ不快感いだいてますね!」と言った。
おんおみおはその言葉をうけて、「そうみたいですね!」とこたえた。
この時のカウンセリングで、おんおみおは初めて、自分の感情をじっくりと眺めた。
今まで、頭の中の嵐にのまれてうまく感じることができなかった自分の感情を、文字や数字、図形といった形で、紙などにとどめることができたと、感じた。
この感覚は、当時のおんおみおにとって新鮮なものであり、そして楽しいものだった。
ワクワクして、カウンセリングから自宅へ帰り、夜になって自室の机の前に座った。
自室の机の前に座ったおんおみおは、滞り気味だった日記帳を開いた。
おんおみおは、日記帳のマンスリーページに、自分の感情や体調、そしてそれらの度合いを数値化したものを書いてみることにした。
カウンセリングでやってみた、自分の感情の数値化を、試してみたかったのだ。
日記帳に書き終わったおんおみおは、日記帳を閉じて、この日は寝ることにした。
この、マンスリーページへの、感情や体調の数値化の記録は、現在でもおこなっている。
ミニコーナー
「おんおみおと、感覚、感情」
このコーナーでは、おんおみおがいだきやすい感覚や感情について、説明します。
①不快感
- 自分の外側からの刺激にたいしていだきやすいです。
- 例えば、様々な音に対して不快感をいだいたり、人混みの中にいることに不快感をいだいたりします。
- また、自分の髪や爪がのびたことにたいしても、不快感をいだきます。
②不安
- 不安は、自分にとって初めてのことにたいして、いだきやすいです。
- たとえば、初めて行くところにたいして不安をいだいたり、初めて会う人にたいして不安をいだいたりします。
- また、初めておこなう作業にたいしても、不安をいだきます。
- ちなみに、不快感や不安は、私の場合、記憶に残りやすいです。
「おんおみおと、頭の中、体の反応」
このコーナーでは、おんおみおが自分を観察するとき、頭の中と、体の反応の、観察のしやすさや、しにくさについて、説明します。
- 頭の中の観察では、どういった情報が得られるかというと、自分の感情や、考えといった情報が得られます。
- 体の反応の観察では、どういった情報が得られるかというと、自分の呼吸の浅さや荒さ、力のはいり具合といった情報が得られます。
頭の中の観察について
- 私は、頭の中の観察はしやすいです。
- 自分がいだいている感情や考えに、自分で気づくことが多く、その状況に対処をとったり、頭の整理をするといった選択をとることができます。
体の反応の観察
- 私は、体の反応の観察がしにくいです。
- 自分が、感情や考えをいだいそのとき、自分の呼吸はどうなっているかや、体のどの部分に力が入っているかなどは、気づきにくかったり、すぐに忘れたりします。
- 今後、体の反応の観察ができるようになりたいです。
【3】-③「認知行動療法を知る」
ある日、おんおみおは、うつ病に関する本を読んでいて、その中で、「認知行動療法」という言葉を知った。
その後、「認知行動療法」という言葉を、ツイッターのタイムラインでも見つけたりした。
おんおみおは、「認知行動療法」に興味を持った。
「認知行動療法」がどんなものか、インターネットで調べてみたりしたが、その時は内容がよく分からなかった。
そこで、後日、カウンセラーに質問してみることにした。
後日、カウンセリングの時間にて、おんおみおはカウンセラーに、「認知行動療法」がどんなものなのか質問してみた。
カウンセラーは、認知行動療法のためのワークシートを出してきて、おんおみおと一緒にワークシートをやってみながら、ワークシートの書き方について教えてくれた。
そして、認知行動療法とはどんなもので、何を目的としているかも、説明してくれた。
おんおみおは、それらの説明をうけるのかで、楽しさを感じた。
「認知行動療法」のワークシートを行なうことや、認知行動療法の内容が、自分にとって楽しいものであると思ったのだ。
おんおみおは、家に帰った後、自室に戻り、カウンセラーからもらってきた認知行動療法のワークシートをやってみた。
楽しかった。
頭の中でわき出ては吹き荒れる感情や考えが、ワークシートに書き出されて、頭の中が整理されるように感じた。
そうして、頭の中の整理ができてきたと感じたら、今度は、ワークシートに書き出された自分の感情や考えについての、新しい考えが広がっていった。
そうすることで、自分のいだく感情や考えをとらえ、それらに対する合理的な行動を考えることができはじめた。
ミニコーナー
「おんおみおと、認知行動療法のワークシート」
このコーナーでは、おんおみおが使っている、認知行動療法のワークシートの一部について、説明します。
私は、複数のワークシートの中から、自分の今の状態に合うようなワークシートを選んで使います。
ワークシート①:認知行動療法思考記録表
- このワークシートは、ウェブサイト「サイコロジーツールズ」から印刷できるものです。
ワークシート②:認知再評価表
- 「認知再評価」は、SNS上でおこなえる自助グループ的認知行動療法につけるハッシュタグです。
- この取り組みは、「社会不安障害と向き合う」という名前のかたの、ブログ記事「SNSを利用した自助グループ的認知行動療法、ハッシュタグ、認知再評価」に詳細が書かれています。
- 私は、そのブログ記事をもとに、この「認知再評価」をひとりでおこなえるように、表形式のワークシートを作りました。
「おんおみおと、書くということ」
このコーナーでは、おんおみおが、「文字や絵などを書くこと」を、どのように使っているかについて、説明します。
頭の整理に使う
- 私は、頭の中だけで考えると、考えがゴチャゴチャとしたり、別の考えに移ったりして、考えがまとまらないことがよくあります。
- 自分の考えを書き出してみると、自分の考えや感じたことをとらえやすくなります。
覚えることに使う
- 私は、何かを聞いただけだと、頭の中に残りにくいし、覚えにくいです。
- 聞いたことを書いてみると、頭の中に入りやすくなるし、覚えやすくなります。
※今回ミニコーナーでとりあげた内容は、おんおみお個人の感覚です。
人にはそれぞれ、自分に合った考え方や、覚え方があります。
私は、ひとりひとりが、その人に会ったやりかたで考えたり、物事を覚えたりすることが、合理的でよいことだと思います。
【3】-④「自分の感情や考えをとらえはじめる」
おんおみおは、カウンセラーから認知行動療法について教えてもらった日から、認知行動療法のワークシートを続けていった。
ワークシートを続けていくと、おんおみおの頭の中の嵐が小さくなっていくように感じた。
そして、だんだんと、頭の中の嵐の中の、自分の感情や考えが、とらえられるようになっていった。
例えば、映画館に映画を見に行った時には、焦りや楽しさ、嫌悪感などの感情をいだいていることが分かってきた。
そして、それらの感情には、それぞれの考えがセットになっていることが分かってきた。
焦りという感情なら、「映画を見る予定だが、上映時間までに他のお店に行きたい」という考えがセットになっている、という感じだ。
おんおみおが「頭の中の嵐に押されている」と感じていたものは、自分の「不快」という感情であることが分かった。
「頭の中の嵐に足をとられている」と感じていたものは、自分の「不安」という感情であることが分かった。
おんおみおは、頭の中の嵐の中には、自分の様々な感情や考えがあるということに気づいた。
ミニコーナー
「おんおみおの、感覚、感情~その2~」
このコーナーでは、おんおみおが忘れやすい感覚、感情について、説明します。
楽しさ
- 何かを体験して、楽しさを抱いたとしても、その体験が終われば、その時の楽しさを忘れることが多いです。
- 例えば、映画館で映画を見るという経験をして、楽しさを抱いたとします。
- 映画を見終わって、家に帰ってきたときには、映画を見た楽しさは、すっかり過ぎ去っていることがあります。
- いっぽうで、不快感や不安感は残りやすく、覚えやすいです。
- 映画を見て、楽しさを抱き、家に帰ってきたときには、楽しさは過ぎ去り、頭に残っているのは、「光や音を感じて疲れたな。」といった、不快感や不安感の記憶であることが多いです。
【4】自分を知り、生きていく(おんおみお:25歳~現在)
【4】-①「図を描き始める」
認知行動療法のワークシートを書き始めたしばらくあとに、おんおみは、図を描き始めた。
自分について考えたことを整理し、覚えておくためだ。
おんおみおは、小学生のころから、授業の内容などを、文章や絵でまとめることが好きだった。
その、「自分の好きなこと」を、頭の整理に利用したのだ。
図を描くことは、エネルギーを使うことだが、楽しいことなので、現在まで続けられている。
認知行動療法のワークシートや、図を描いていくことで、自分を観察し、自分について知ることができていった。
さらに、自分についての考えを広げることができていった。
例えば、自分の精神的しんどさがあるとする。
それに対して、なぜだろうと考えるとき、今の私には、大きく分けてふたつの方法をとることができる。
ひとつめは、認知行動療法のワークシートを書くこと、ふたつめは、頭の中の雑多な考えを、紙に書き出してまとめることだ。
これらをすることで、自分への考えが広がったり、精神的しんどさへの対処を考えて、実行に移していけたりする。
対処を実行して、しんどさが軽減した時は、ワークシートに書いたことや、紙に描き出したことなどを、図にしてまとめ、自分が覚えておけるようにする。
認知行動療法のワークシートや図を描いていくうちに、自分を観察するのが習慣になっていった。
自分の好きなこと、嫌いなこと、できること、難しいこと、サポートが必要なこと、いだきやすい感情、陥りやすい考えなどが、分かっていった。
自分で自分の扱い方が分かっていった。
それはまるで、頭の中で、自分を観察するおんおみおが、自分自身を見て、「ケガをしているから手当をしよう」とか、「安全なルートはこっちだな」とか考えて、自分をケアしたり、サポートしたりしているようである。
ミニコーナー
「自分を観察することで分かってきたこと~その1~」
このコーナーでは、おんおみおが自分を観察することで分かってきた、自分の頭の中の物事について、説明します。
自分の感情
- 私は、自分を観察することで、自分が今いだいている感情が分かるようになってきました。
- 自分がいだいている感情が分かると、その感情をいだいたときの対処が考えられます。
- さらに、どんな状況で、どんな感情をいだいたかを、記録することができます。
- 記録は、後で見返すことによって、自分の感情のパターンや、何に影響を受けやすいかなどを考えることができます。
「自分を観察することで分かってきたこと~その2~」
このコーナーでは、その1の続きを描いていきます。
自分の考えのもととなる、感情や考え
- 私は、自分を観察することで、自分の表に出てきている考えが、どこからくるものかが探せるようになってきました。
- 観察の流れは、次のようなものです。
- まず、自分の表に出てきている考えに気づきます。
- 例えば、スーパーで買い物中、自分が通ろうとしている通路に人がいて、自分が通れないという状況になった時、私がこう考えたとします。
- 「通路がふさがっていて通れない!どいてよ!」
- これが、私の表に出てきている考えです。
- 次に、その考えのもととなる、感情や考えを探します。
- 例であげるならば、考えのもととなる感情や考えは、「イライラ」や、「目の前の通路を通らなければいけない」といったものです。
- そうして、自分の表に出てきている考えを探すことができたら、今の状況への対処を考えます。
- 今回の例では、「別の通路を探して通る」といったものです。
【4】-②「おんおみおのこれから」
おんおみおは、今後も、自分を観察しながら生きていきたい。
自分の感情や考え、行動を観察し、向き合っていきたい。
自分が持つ、機能的でない考えや行動は変えていき、機能的な考えや行動を探していきたい。
それが、おんおみおにとって、楽しくらくに生きることに、大きく貢献することだと考えている。
この今の自分の考えも、いずれは変わっていくかもしれない。
その時には、その時の自分にとって機能的な考えを探していきたい。